FCD 製サーフボードのお取り扱いとお手入れ
エポキシ／押出法発泡ポリスチレンフォーム製ボードには、他のさまざまなボードと同じようなケアと注意が必要です。太陽や熱はすべてのボードにダメージを与えます。ボードを保護するためには、反射性のボードバッグに収納してください（「ボードソックス」はかえってボードを温めることになるので使わないでください）。飼い犬が耐えられないほど暑い車の中は、ボードにとってもまた暑すぎるのです。とにかく「サーフィン以外では必要以上にボードを太陽や熱にさらさないこと」が肝心です。
押出法発泡ポリスチレンフォームは一般的なサーフボードのフォームと比べると水分吸収率が73％も少ないという特長を持っています。これにより少しのへこみなどの損傷はすぐには問題にはなりませんが、それでもボード全体の構造を保つためには損傷はなるべく早く修理するべきです。大きな損傷を受けたボードは水から上げ、他の種類のボードの場合と同じようにすみやかに修理する必要があります。
どんなボードも、極薄のグラッシングを施したショートボードは特に、損傷部には余分な負担がかかります。私たちは損傷しやすい箇所を予測し、グラッシングを増量して補強するようにしていますが、どうしても重力に負けてしまう場合があることをご了承ください。
【損傷の修理】 お近くのグラッシング代理店で修理はできるはずですが、エポキシ樹脂を使うことを必ず伝えてください。樹脂の中のスチレンが押出法発泡ポリスチレンフォームを溶かしてしまうので、ポリエステル樹脂での修理はしないでください。損傷を直すためのエポキシ・リペアキットは、FCD 製サーフボードの取扱店でお求めいただけます。清掃にはサーフボードリムーバーを使うことができ、アセトンは必要ありません。
大きな損傷の修理を行う前には、フォームが完全に乾いていることを確かめ、摂氏21度以上の気温の中で修理してください。樹脂と硬化剤を混ぜる場合は、目分量でなく指示通り正確に計量してください。かき混ぜる作業には先端に深い切り込みの入った撹拌棒が最適です。硬化剤の量を多くすると速く固まるどころか、全く固まらなくなってしまいます。
2 回目の樹脂のコーティングは接着効果を最大限にもたらすために、最初のコーティングが完全に固まる前に施す必要があります。2 回目のコーティングを施す前に24 時間が経過してしまった場合は、修復箇所をヤスリがけしてアルコールできれいに拭き取ってから、次の樹脂のコーティングを加えてください。
損傷の応急処置はシールや防水性テープ、エポキシ接着剤（5 分硬化エポキシやスティック状エポキシ、ソーラーレズなどを含む）で施すことができます。これらの接着剤は黄色や茶色に変色するので、最終的にはエポキシ樹脂で適切な修理を行ってください。
サーフボードに関する満足度とアフターケア
優れた品質と実証済みの型を備えたフレッチャー・シュイナード・デザインズのサーフボードは、丈夫で実にしっかりと作られているとお客様にも確信していただけるものです。万一それが規準に満たない場合は、ボードをご返送いただき点検して問題を見定めたうえで、修理、交換、もしくはご購入代金返金、の中から最も適切と思われる処置をいたします。しかしながら、暑い車中に放置したり、落としたり、運搬中に傷つけたり、直射日光にさらしたり、ご自身の過失による傷やダメージを受けたボードについては責任を負いかねます。さらに、使用において不可避な通常の摩耗や損傷（破れやへこみ、未修理の割れ目からはがれたラミネートなど）についても責任を負うことはできません。私たちのボードは丈夫に作られてはいますが絶対に壊れないわけではなく、どんなボードもしかるべき条件が揃えば壊れてしまうことをご了承ください。
ご購入のボードにご不満がある場合は、その問題点をお知らせくだい。その状況に応じて、修理や交換が必要であるか、ご購入代金を返金させていただくか、お客様側の責任であるかを判断させていただきます。
私たちはボードの製造におけるクラフトマンシップとその品質に誇りを持っています。しかしながら、ご購入後のボードのお手入れは最終的にはお客様の義務であり、以下の問題などに関しては私たちは一切責任を負いません。
- 濃色のボードバッグの使用によるダメージ
- 高速道路／航空機／輸送などによるダメージ
- 資格のない修理店によって施された修理
- フィンを紛失した場合
- 破損したボードは修理のみ可（交換は不可）
- 紛失／盗難／意図的に破損されたボード
- 日光による自然な変色
- 第3 者によるダメージ／紛失
- サーフボードの使用による人体への傷害
- 商用／レンタル／デモ／レッスンなどでの使用によるダメージ
- 湿った状態のままで放置された傷や穴があるボード